事故対応 通販型 代理店型

JDパワーの自動車保険事故対応満足度調査で分かること

国際的な調査会社であるIDパワーが毎年行っている日本自動車保険事故対応満足度調査という調査があります。

過去2年以内に契約先の保険会社に事故連絡(保険金請求)をした際の保険会社の事故対応について顧客満足度を調べた調査で、毎年その結果がランキングの形で公表されています。

自動車保険についてはさまざまな機関がさまざまな形でランキングを発表していますが、純然たる第三者機関が行う調査という意味で、このJDパワーの調査は最も客観性が高いものの一つと言われています。

注目すべきは、2013年、2014年ともランキングの第2位に通販型の損保会社が入っていることです。

2013年はイーデザイン損保、2014年はアメリカンホームがそれぞれ第2位にランクされました。


■第1位は別格のAIUで6年連続のトップ

第1位は6年連続トップを続けているAIUで、これは別格です。

別格という意味は、外資系の代理店型損保であるAIUの代理店はすべてAIUが特別社員制度などで育てあげたプロフェショナル代理店で、国内損保の代理店とはまったくクオリティーが違うといわれているからです。

国内損保の代理店は9割近くが自動車販売店などの副業代理店だと言われていますが、AIUにはそんなアマチュア代理店など1店もありません。

しかもHQ(ハイクオリティー)代理店、MA(モデルエージェンシー)代理店などの認定を行い、代理店研修や社員研修も徹底したものだといいます。

国内代理店型損保が束になっても事故対応の満足度で当分はこのAIUに勝てることはないでしょう。

もちろん保険料の方もそれなりの値段になるようですが。


■代理店型なのに通販型を凌駕できない

問題は、このAIUに次ぐ第2位に国内代理店型損保ではなく通販型の損保が入っていることです。

AIUには敵わないとは言え、国内代理店型損保も多くの代理店を介して契約を行い顧客サービスを行うれっきとした代理店型の任意保険です。

保険料も代理店手数料等中間コストがかさむ分、通販型より割高になっています。

このような代理店型各社の事故対応満足度が、なぜアメリカンホームやイーデザイン損保といった格安の任意保険に勝てないのでしょうか。

保険料が高くなる最大要因の「代理店手数料」というのは、顧客満足度を高くするためのコストではないのでしょうか。

ネットの掲示板などでよく「安かろう悪かろうが通販型」という書き込みが代理店関係者によって行われています。

保険料の格安な通販型が安かろう悪かろうの保険なら、なぜランキング2位以下の上位を代理店型各社が席巻できないのでしょうか。

安かろう悪かろうのアメリカンホームやイーデザイン損保に、保険料の高い国内代理店型各社がただの1社も勝てないというのは、一体どうしたことなのでしょうか。


■事故対応の良し悪しは保険料が高いか低いかと関係ない

代理店関係者が必死?になるのも分からないではありません。

代理店を省略して格安保険料を実現している通販型の自動車保険が「安かろう悪かろう」でなければ、自分たちの存在意義が無くなってしまうからです。

でも「安かろう悪かろう」という言い方はちょっとひどいと思います。

今では代理店型損保も通販型を販売することが多くなりましたが、根拠もなしに通販型を悪し様に言えば自分たちが手数料を得ている保険会社をも誹謗することになると気付かないのでしょうか。

通販型をいくら貶めようとしても客観的な事実は明白に現れてしまいます。

事故対応の良し悪しというのは保険料が高いか安いかとは関係ないことであり、コストパフォーメンスを考えればむしろ通販型の方が優れているというのが、今の日本の自動車保険の冷厳な事実です。


■主要各社の自動車保険レビュー■

代理店型のデメリットは専業のプロ代理店が少ないこと

ネットなどで「代理店探しが重要」というコメントをよく見かけます。

割高な保険料を払うのになぜ顧客のほうが代理店探しをするのかと疑問に思うかもしれません。

代理店型の保険料には2割の代理店手数料が一律含まれているので、本来は契約者の誰もがプロ代理店のアドバイス等が受けられる形になっているべきです

でも現実には、専業代理店は業界の1割に過ぎず、ほとんどの場合代理店型本来のメリットが受けられないようになっています。

「いざというとき代理店型の方が安心」というのは、専業プロ代理店に恵まれた場合の話だということになります。

保険料が割高なことに加え、この代理店の質の問題が代理店系任意保険のデメリットであることは間違いありません。

損保各社もこれまでの代理店の「粗製乱造」を反省し再教育などの対策を行っているようですが、状況改善にはかなりの年月を要することでしょう

専業代理店を見つけられるかどうかがポイント

専業のよいプロ代理店に恵まれたとしても、事故直後の初期対応などを代理店が行うわけではありません。

事故発生時の代理店によるあっせん・仲介は法令違反になり、行われることはありません。

「いざというとき代理店型の方が安心」という言い方には代理店が事故対応をやってくれるというニュアンスが含まれており、注意が必要です。

事故対応は保険会社が直接行うという点は代理店型も通販型も変わりありません。

代理店の方が現場に駆けつけることも無いわけではないでしょうが、出来ることはあくまでもアドバイスのみです。

ましてや兼業代理店であれば、電話でのアドバイスさえ適切なものは期待できないことでしょう。

「身近に代理店があるから事故対応が優れている」というイメージがあるとしたら、それは誤った先入観です。

事故直後の事故対応、初期対応は代理店の管轄外であることを正しく理解しましょう。

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